185mlと350mlの缶ドリンクが同じ値段ってことに
何の違和感も感じなくなった時、
僕は大人になったんだ。
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 人生とはつまり、敗北の積み重ねである | main | 彼女たちの疲労回復 >>
人生とはつまり、屈辱を受け入れ続けることである
前回の続きです。
お時間のある人は、前回のエントリーを読んでから、
今回のエントリーを読んでみて下さい。

人生において最大級の敗北感を味わった僕でしたが、
ぱるるの笑顔に癒され、徐々にその敗北感を薄れさせながら、
何とか生きる気力を保ちながら、生活をしていました。
そして、あれから2日後。
僕はあのコンビニへ足を運びました。

勘違いしないで欲しいのは、
僕は決してあの敗北感を払拭するため、
若いのにえらいアルバイトさんに立ち向かおうと、
あのコンビニへ向かったのではありません。
僕はそんなに強い人間ではありませんから……。

「つらい過去を乗り越えるために、その過去と向き合う」
なんてことは、強い人間にのみ許されることであって、
僕のような弱い人間は
「つらい過去を乗り越えるために、ただただ忘れようとする」のです。
そして、忘れるために、
「ぱるるで画像検索」をしたり、
「ぱるるで動画検索」をしたり、
「ぱるるのグラビア」を探したりして、
「ぱるる、かわいーよー」と叫ぶのです。

そして、ぱるるのおかげで敗北感を忘れることに成功した僕は、
あのコンビニへ足を運んだわけです。

その日の僕には、どうして食べたいスナックがありました。
ご存知、「厚切りポテト 丸大豆醤油味」です。
今、市場に出回っているポテトチップスの中で、
おそらく最も美味しいであろう、このポテトチップスを買うために、
僕は、あのコンビニに行きました。

他に買いたい商品もなかったので、ポテトチップスだけを持ち、
レジに向かいました。
僕が向かった時、レジには店員さんが不在でしたが、
すぐに奥から「いらっしゃいませ〜」の声とともに、
一人の若くてえらいアルバイトさんが出てきてくれました。
そう、2日前に僕に人生最大級の敗北感を味合わせた、
あの若くてえらいアルバイトさんです。

ためらいました。
えぇ、ためらいましたとも。
ぱるるのおかげで敗北感を忘れることに成功したとはいえ、
やはり、この若くてえらいアルバイトさんを目の前にすると、
あの時の敗北感を思い出さざるをえません。

 ……商品を探すフリをして、もう一度店内を歩こうか……

そんな考えも脳裏をよぎりました。
しかし、それは賢い選択では無いでしょう。
なぜなら、そうやってもう一度店内を歩いてレジに向かったところで、
おそらく、またこの若くてえらいアルバイトさんが
僕のレジを担当することになるはずです。

一度たったフラグは消せません。
そんなの、RPGの基本です。
ドラゴンクエストをやったことのある僕は、それを知っています。
だから、僕は勇気を出して、そのままレジに商品を置きました。

 ピッ。

という音の後、

 198円になります。

という、若くてえらいアルバイトさんの声が聞こえてきました。
僕は支払いをしようと、財布の小銭入れゾーンを覗きます。
そこには「198円」は入っていませんでした。
いや、お金がなかった、という意味ではありませんよ。
つまり、「198円ピッタリ」の小銭が入っていなかったのです。

 勝った……

僕はそう思いました。
だって、そうでしょう。
もし、この時の僕の財布の中に「198円ピッタリ」の小銭があったなら、
前回と同じ敗北感を僕は味わうことになるのです。
しかし、この日の僕の財布の中は「198円ピッタリ」の小銭がなく、
それはつまり、僕の思う「ベストの支払い方」をすることが、
そもそも無理ということです。

 ふっ。戦わずして勝つ……か

そんなことを考えながら、多少にやけつつ、
僕はやわらかいトゲトゲのやつに「200円」を乗せました。

 200円からでよろしいですか〜

若いのにえらいアルバイトさんは、そう言いました。
当たり前です。これはもう、当たり前の出来事です。

 はい

僕はそう答えます。
そして、若いのにえらいアルバイトさんは、
僕に「2円」のお釣りを手渡し、商品を袋に入れ始めました。

 勝った……俺は勝ったんだ……
 確かに不戦勝かもしれない
 人によっては僕が「逃げただけだ」と言うかもしれない
 でも、それで良い
 君(若いのにえらいアルバイトさん)もわかる日がくるさ
 戦いを選ばないこと、それが「強さ」だということを……

そう思った、まさにその時、そう、まさにその時です。
若いのにえらいアルバイトさんが、こう言いました。

 おしぼりおつけしますか〜

……ワッツ?
僕は耳を疑いました。
聞き間違いかと思い、もう一度、
若いのにえらいアルバイトさんが言った台詞を思い出しました。

 おしぼりおつけしますか〜

間違いなく若いのにえらいアルバイトさんは
そう言いました。そう、言ったんです。

またです。
また僕はこの若いのにえらいアルバイトさんに、
人生最大級の敗北感を味合わされることになったんです。
いや、正確に言うなら、敗北感ではありません。
正確に言うと……そう、屈辱。
この時の僕の屈辱たるや、ハインリヒ4世の比ではありません。

だって、そうでしょう。
この若いのにえらいアルバイトさんの

 おしぼりおつけしますか〜

って台詞の行間を読むとするなら、
それはつまり、

 (あんた、ずいぶん汚いから)
 おしぼりおつけしますか〜

ってことです。
もっと言うなら、

 おしぼりおつけしますか〜
 (えっ?ポテトチップスだけ買ったお客にも
  普段からおしぼりをつけるのかって?
  なわけないっしょ!てめぇだからだYO!
  どうせ、う○こしても手を洗わねーんだろ?おぅ?
  俺がおしぼりつけてやらなかったら
  ポテトチップスがう○こ味になっちゃうぞ?おぅ?)

ってことです。ってことなんです!
屈辱です。これはかなりの屈辱です。
断っておきますが、僕はう○この後、ちゃんと手を洗います。
清潔なんです。僕の手は清潔なはずなんです。
悔しい……悔しいです。

屈辱にまみれ、止めどない悔しさの中、
何とか正気を保ちながら僕は、
若いのにえらいアルバイトさんの

 (くっさ!この客くっさ〜
  あ〜、これ、完全にう○このニオイだわ〜
  こんな手でポテトチップス食うとか、ありえね〜
  てわけで〜)
 おしぼりおつけしますか〜
 (やっさすぅい〜。俺、やっさSWEET
  若いのにえらい上に、やさスイーツでありまーす)

の問いかけに

 い……いらないです……

と答えました。
37年の人生の中で、これほどの屈辱を味わったのは初めてです。
もう立ち直れないとまで思いました。
でも、もう大丈夫です。ご安心ください。
先週のヤンジャンのグラビアがぱるるだったんで、
完全に立ち直りました。

ぱるる、かわいーよー


COMMENT









Trackback URL
http://maboroshi.moenagi.net/trackback/1629130
TRACKBACK

















Twitterボタン